桜の花は散っても、その次は緑でいっぱいになる。

もうそろそろ桜の花が咲きますね。これは毎年楽しみです。桜の木って、どういうわけか１本だけ立っているということがないですね。桜並木にになっていて、川沿いなどに一列にキレイに並んで立っていることが多いです。これは意図的にそのようにしたんでしょうね。だって、本当に川沿いに並んでいる景色をいろんなところで見かけますから。

桜の花は散るために咲いているようで、はかなくて好きです。でも最近は、花が散ったあとの濃い緑の若葉がブワッと生い茂るのを見るのが好きになりました。なんだか生命の永遠というか連続性を感じるからです。
花は散っても緑が茂り、木の盛りはこれからだと感じるのです。人の命も同じように思います。花の盛りはキレイですが、散ったからと言って終わりではないと。たとえば若くてキレイと言われる時期は仮に短くてもそれだけが人生ではないんです。現役バリバリの時代が終わって引退してもその後は違う展開の第二の人生が待っている。そんな次の展開を自分でも楽しみにできる人生を送りたいと桜の花が散ったあとの濃い緑を見て、そう感じる歳になりました。

一度きりの人生ですから、良くも悪くも人生の山場は一度きりなんて寂しすぎます。たとえばそれが出産退職であっても、定年退職であっても、その前の人生とその後の人生、がらっと変わった人生をそれぞれに楽しみたいですね。